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追加料金が発生する原因とは?
外壁塗装工事では、見積もり段階で提示された金額に対して、施工中に「追加料金」が発生することがあります。これらの料金は予想外のケースが多く、トラブルの原因になることもしばしばです。しかし、あらかじめ知っておくことで、不要な出費を防ぎ、納得したうえで施工を進めることができます。
追加費用の発生にはいくつかの典型的なパターンがあります。本記事では、よくある例とその対策について詳しく解説します。
見積もり時に確認できなかった下地の劣化
最もよくある追加料金の理由は「施工前に見えなかった下地の劣化」です。外壁塗装では通常、表面の状態をもとに見積もりが出されますが、実際に古い塗膜を剥がしてみると、下地が大きく傷んでいたというケースがあります。
たとえば以下のような劣化が発見されることがあります。
* モルタルのひび割れや欠損
* サイディングの反り・浮き
* シーリングの著しい劣化
これらの補修が必要になると、見積もりに含まれていなかった工事が発生し、その分が追加料金となってしまいます。
高所作業や特殊足場の追加が必要になった場合
足場の設置についても注意が必要です。標準的な2階建て住宅であれば基本料金内で対応できますが、以下のようなケースでは追加費用が発生します。
* 屋根の形状が複雑で足場が組みにくい
* 隣家との距離が狭く、特殊な足場が必要
* 高台や傾斜地に建つ住宅で足場の安定性が問題となる
事前の現地調査が不十分だと、施工当日に発覚して追加料金が発生することがあります。
塗料の種類や色変更によるコスト増
塗料の選定は契約時に決めるのが一般的ですが、施工中に「やっぱり違う色にしたい」「グレードを上げたい」といった変更を希望されることもあります。
塗料のグレードアップや特注色への変更は、材料費が大幅に変わるため、当然追加費用が発生します。とくに断熱・遮熱塗料や防汚性能に優れた塗料は価格差が大きくなります。
工事範囲の変更・追加による費用増
施工が始まってから「ついでにこの部分も塗ってほしい」といった要望が出ることもよくあります。たとえば、以下のような部位の追加です。
* 雨戸や戸袋
* 門柱や塀
* ベランダの床や手すり
* 外構部分の塗装
これらはもともとの契約範囲外となるため、当然ながら別料金になります。追加の範囲によっては、費用が大きくなることもあります。
天候不良などによる工期延長と人件費の追加
外壁塗装は天候に大きく左右される工事です。長雨や強風、気温の低い日が続くと、工期が延びて人件費や仮設足場の使用期間が長引く可能性があります。
ただし、天候による遅延で追加費用が発生するかどうかは業者ごとに対応が異なります。契約時に「天候による延長の扱い」がどうなっているかを確認しておくと安心です。
養生や近隣対応の追加作業
現場によっては、通常以上の養生(作業中に汚れや塗料が飛ばないようにカバーする作業)が必要になることがあります。たとえば以下のようなケースです。
* 駐車場の車両が多く移動が必要
* 近隣建物との距離が近く、広範囲の養生が必要
* 植栽や設備が密集しており、保護が必要
こうした対応は、標準仕様を超える範囲となるため、別途費用がかかることがあります。
追加費用を防ぐための対策とは
施工中の追加料金を避けるには、契約前の準備と確認が非常に重要です。以下の対策を心がけることで、後悔のない工事につながります。
* 現地調査は丁寧に実施してもらいましょう。
* 見積書には「含まれる工事項目」と「別途費用になる項目」を明記してもらいましょう。
* 契約書に「追加料金の発生条件」や「報告・相談の手順」が記載されているか確認しましょう。
* 工事開始前に、希望する工事範囲を明確に伝えましょう。
* 天候リスクに対する費用の取り扱いも確認しておきましょう。
また、悪質業者の場合、故意に追加工事を発生させて費用を水増しするケースもあるため、複数の業者から相見積もりを取って比較するのが安心です。
まとめ
外壁塗装では、見積もりには含まれていなかった作業や材料の変更などにより、施工中に追加料金が発生するケースが少なくありません。特に下地の劣化や塗料の変更、足場の追加などがよくあるパターンです。
こうした追加費用は、工事が始まってからでは避けるのが難しいため、事前の確認と準備が何よりも重要です。信頼できる業者であれば、見積もり段階で想定されるリスクをしっかりと説明してくれます。
施工前の丁寧なヒアリングと、書面での明確な取り決めによって、安心・納得の外壁塗装を実現しましょう。後から「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、追加料金のパターンと対策をしっかり把握しておくことが大切です。