2025.10.17

ー施工前に知っておきたい足場費用の内訳と注意点ー

スタッフブログ

外壁塗装に必要な足場費用とは？

外壁塗装の見積もりを見たとき、「足場代が高い」と感じたことはありませんか？実は、足場費用は塗装工事において欠かせない項目のひとつで、全体費用の約15〜25％を占めることが多く、30坪の住宅であれば15万〜25万円前後が相場です。

足場は、高所での作業を安全かつ効率よく進めるために設置されます。塗装作業では、職人が安定して壁面にアクセスできる環境が求められるため、足場の有無は施工品質に直結します。無理な姿勢での作業は塗りムラや手抜きにつながる可能性もあり、結果的に塗装の耐久年数が短くなるリスクもあるのです。

足場費用は一式ではなく、複数の項目で構成されています。以下は主な内訳です。

・足場組立・解体費用
足場を組み立てる職人の人件費、資材の搬入・搬出、解体作業などが含まれます。組み立てるだけでなく、安全基準に則った設置も重要で、手間のかかる工程です。

・足場資材レンタル代
組み立てに使用する鉄パイプやクランプなどの資材を一時的にレンタルする費用です。設置面積が広くなればなるほど、この費用は高くなります。

・養生シートの設置費用
塗料の飛散やほこりを防ぐために、足場の外側にメッシュ状の養生シートを張ります。周囲の建物や通行人への配慮にもつながる重要な工程です。

・狭小地・変形敷地加算
建物と隣地との距離が狭い、敷地が複雑な形状をしているなど、作業に手間がかかる場合には追加料金が発生することもあります。

足場費用は「一式」で記載されることもありますが、可能であれば詳細を提示してもらうのがおすすめです。以下のポイントをチェックしましょう。

・足場の㎡数（施工範囲の広さに見合った数値か）
・1㎡あたりの単価（600円〜1,000円が相場）
・養生シートや解体作業の費用が含まれているか
・期間による追加料金の有無（長期工事になると増額の可能性も）

特に、見積もり金額が極端に安い場合には注意が必要です。足場の設置が不安定だと、作業の安全性が損なわれるだけでなく、塗装の仕上がりにも影響を与える恐れがあります。

広告やチラシで「足場代無料」とうたう業者も見かけますが、実際には工事費用に上乗せされていることがほとんどです。「無料」という言葉だけで安心せず、総額や内訳の確認が重要です。

無料の足場設置には、以下のようなリスクも考えられます。

・安全基準を満たさない設置で事故の危険性
・解体や撤去の際に別途請求される可能性
・塗装のクオリティが犠牲になることもある

信頼できる業者であれば、適正な価格で、安全性の高い足場を提供し、その内訳も丁寧に説明してくれます。

足場費用は大きな出費ではありますが、以下のような工夫である程度コストを抑えることも可能です。

・外壁と屋根の塗装を同時に行う
別々に依頼すると、その都度足場を設置する必要があります。同時施工にすれば、足場代を1回分に抑えることができます。

・劣化が進む前に塗装を検討する
早めの施工で補修範囲を最小限に抑えることができ、工期短縮＝足場費用の節約にもつながります。

・地元業者に相談する
地域密着型の業者は無駄な出張費や中間マージンが少なく、適正価格で施工してくれる傾向があります。

一般的に、設置は半日〜1日程度で完了します。建物の形状や敷地の広さによって時間は前後しますが、熟練した業者であれば迅速に対応可能です。

金属を扱う作業なので、多少の音は発生します。着工前に業者が近隣へ挨拶を行ってくれる場合もありますが、心配な場合は自分から事前に一声かけておくと安心です。

小雨程度なら可能ですが、安全性を最優先にして作業の延期となることもあります。設置中の天候にも注意が必要です。

外壁塗装における足場は、見えないけれど大切な土台のような存在です。「なぜ必要なのか」「どこに費用がかかっているのか」を理解することで、不安や疑問が解消され、納得のいく外壁塗装が実現できます。

費用の内訳が明確か、安全性への配慮があるかをしっかりと確認することが、信頼できる業者選びの第一歩です。

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